2008年12月4日木曜日

GMの「債券株式化」提案は日本の投資家には適用されない

このニュース:
NIKKEI NET:GM、債権者に債務株式化を要請 米紙報道"【ニューヨーク=武類雅典】米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は28日、政府支援要請中の米ゼネラル・モーターズ(GM)が債権者に対し、債務を新株と交換する「債務の株式化」を要請していると報じた。負債軽減で財務体質を改善し、政府に自助努力を訴える狙いもあるとみられている。
 同紙によると、債務の株式化などによる負債削減策を12月2日までに米議会へ提出する再建計画に盛り込むことを検討している。GMが米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)適用を申請した場合、債権者は大幅な債権カットを求められる可能性が高い。GMは、債務の株式化の方が債権者にとって有利であると説明しやすいと判断しているもようだ。 (29日 22:34)"
現金引き換えオプションもありよさげな話だと思ったけれど、日本の証券会社はこのオファーを取り次ぎできないそうだ。

なんでも「金融商品取引法上の規制」でダメと言うことらしい。またしても日本の投資家の利益を「お上」が阻むという構図。

恥ずかしながら「少し」持っている。とりあえずは先延ばし期待。後は「神様お釈迦様オバマ様」にお祈りするばかり。

GMがここまでダメになってしまったのは、社内の既得権集団(労組)を潰すことが出来なかったため。みんなが言うように米国自動車産業衰退の諸悪の根源は既得権化した「労働組合」なのだ:
不況は創造的破壊のチャンスだ - 池田信夫 blog: "たとえばNewsweekは、デトロイトの垂直統合型産業構造はとっくに寿命が尽きているので延命する価値はないと断定し、諸悪の根源である労働組合をつぶして自動車産業の創造的破壊を行なうには破産しかないと論じている。"

ニッポンも国内の既得権集団(日本の場合は労組と言うより農協なんかの職業組合だね)をのさばらしていると、GMみたいな運命をたどることとなる。

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